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花ごよみ

花ごよみ

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リバティ


~ごめんね禁止令~

『側に居られなくてごめん』
『寂しい思いさせてごめん』
『ひとりで泣かせてごめん』

最近 めっきり弱虫泣き虫になった私
電話越しに いつも謝っている彼

でも 謝られる度に
私の中では 言いようのない哀しさが広がる

今日もそうだった

寂しさと 説明の付かない哀しさとの中で
私は 必死で自分に問いかけた

『遠いのは 
 初めからわかってたんじゃないの?』
『なかなか逢えないのは 
 覚悟の上だったんじゃないの?』

…そう
住む場所が離れているのは 最初からわかっていた事
それは 
彼に惹かれ始めた頃 何度も自分に言い聞かせた事
それでも 
『この距離は 互いの想いで埋められる』
そう信じたからこそ 
彼に全てを預けようと思ったのではなかったか?

そこまで考えた時 
やっと 哀しさの理由に気が付いた

『彼は 後悔してるのでは・・・?』

そんな筈が無い事はわかっているけれど
考えずにはいられない 自分の弱さに苛立ち
その不安を煽る『ごめんね』が 哀しかったのだ

『…後悔してるの?』
『してないよ!何でそんな事言うの!?』
『じゃぁ 謝らないで。
 遠いのは 最初からわかってた事だもの』

今どうにもできない事で 謝って欲しくない

『自分が好きにならなければ
 今 花明が泣く事は無かっただろう』
そんな風に思って欲しくない

だから 今日 約束事を増やした

『・・・“ごめんね”禁止。』

青花らいん

~心地よい音~

デパートの特設会場で 突然動けなくなった

初めて聴く音だった

『涼やかな』とか
『透き通った』とか
言葉で表すのは申し訳ないとさえ思う程 繊細な音

(…星の音だ…)

何かに例えるなら それしか思い浮かばなかった

身体の中心を 
一番光に近い細さの まっすぐな音が
産毛の一本も震わせる事無く
一直線に 突き通る

余りの心地よさに
そこから 動けなくなった


       それが『明珍火箸』

青花らいん

~心地よい音 其の弐~

初めて聴いた時から 虜になった

ずっと『こんな音が聴きたい』と思っていた音

鼓膜を震わせ
産毛の一本いっぽん 
細胞の一つひとつまで 余す事無く震わせ
身体中を包み込む様に あたたかく響く音

『歌』では無く
『言葉』では無く
『音』として 私に 心地よく響く


        それが 彼の『声』

青花らいん

~下司~

私は PCの事あまりわかってないから
ロックかけたりできない
でも これは私が自分で買ったPCなの
勝手に立ち上げる事自体 どうかと思うの

メールだって
確かに私が無防備なのが悪いんだろうけれど
それでも『見られるから見る』と云うのは
まず 人間的にどうかしてると思うの

私は 自分が出したメールの殆どを残してる
いつ 誰に どんな事を言ったのか 忘れない様に
自分の言動に 責任を持てる様に
送信済みのメールは なるべく捨てずに残してる

『見られるかもしれない』事に対して
不安が無い訳ではなかった
それでも もしそれを見られて 責められたとしても
自分の正直な想いだもの 
逃げずに真正面から受け止めるだけの覚悟はあったのよ

でも 貴方は それをしなかった
何故 私に直接言わなかったの?
私に直接言っていれば
自分の恥を他にまで曝さずに済んだでしょうに

彼に宛てたメールの入ったフロッピーを
先日 母が受けとった、と 兄貴から聞いた時
私 自分の事よりも貴方が恥ずかしかった
そこまで下司な人間だったとは思わなかった
今の今まで(良い悪いは別として)
プライドだけは高い人だと思ってた

でも 今度の事で はっきりしたね
貴方は 男として 人間として
最低持ち合わせていなければならないプライドを
微塵も持っていなかったのね

そうする事で
自分のふがいなさを 人に知られてしまう事
ちょっと考えれば わかったでしょうに
みんな 貴方と私の今までを見ているんだもの
口を揃えて言うであろう言葉はひとつだけ
『だから何?貴方がそうさせたんでしょ?』


自分が殆ど学校へ行かずに 家に閉じこもっていた事
貴方は 両親の所為だと まだ思っているのかしら
自分が そうする事を選択したのだと
いつか 気付く日はくるのかしら

きっと 今までの事も 今回の事も
全部 私の所為になっているんでしょうね
自分が そうさせた原因の一端を担っている事に
貴方が気付く日は くるのかしら

貴方のこれからの生き方を考えると
なんだか こっちが情けなくなってくる

自分の言動に
責任を持てる様になる日が 早くくるといいね

青花らいん

~今の恋が~

『道ならぬ恋』だとは 思っていない

既に 想いが終わってしまった相手と
ただ『籍が入っている』と云う事実のみに縛られて
いつまでも同居している方が
遥かに過っていると思うのは
私の身勝手だったのでしょうか……?

青花らいん

~やっと~

肩の荷が降りた

今から 色々手続きがめんどくさい…(-"-;)
でも、それが終われば 完全に切り捨てられる

数年間
ちょっと長い回り道だったけれど
『想い』について色々考える為の時間だったのかな
負け惜しみでは無く そう思う

ギリギリまで思い詰めて
死の淵に 一歩 足を踏み入れようとして
そこで初めて 家族の愛と 家族への愛が見えた

無気力のどん底まで行って
空っぽの自分を持て余していた時
やっと 自分への愛が足りない事に気が付いた

そして ネットを通じて
自分を知らない 自分の知らない人々の中に身を置いて
初めて 自分が 孤独だったと知った
初めて 自分が 意地っ張りだったと知った
初めて 自分が 寂しかったのだと 思い知った

どれもこれも
この数年間で学んだものばかり

こんなに一度に 多くを知る機会は
この先 まず無いと思う

良い勉強をした

負け惜しみでは無く そう思う

青花らいん

~なんだかすっきり♪~

いらないものは
はやめに処理した方がいいんだな、と
心底思いました・・・(^ ^;)


向こうは 私が加害者だと仄めかしましたが
みんなは『絶対違う』と言ってくれます

みんなが居なければ
今までの 私ならば
向こうの理屈に絡め取られたまま
『私は何をやっても駄目なんだ』
『私のする事は 間違いばかりなんだ』
と どんどん自分を卑下していた事でしょう

一緒に居た人には否定される事の方が多かった私が
ネットを始めて 
沢山の人に認めてもらえる事が判って
やっと
『私は 私のままでいいんだ』
って 自信を持つ事ができました

そして
ありのままの私を 大きく包み込んで
傷だらけの今までを すべて受け入れてくれて
『今のあなたが好きだから それでいいんだよ』
と 言ってくれた彼にも
この ネット上で出逢う事ができました

良い人達に 巡り逢えた事
良い人に 愛された事
今 心から 感謝しています

悪事ばかりが取り上げられがちなインターネットが
ちっぽけではあるけれど ひとりの女の人生を救った事
色んな人に 知ってもらいたいのです・・・^^

青花らいん


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